プラム型の愛らしい見た目と甘みたっぷりな果実で幅広く愛されているミニトマト「アイコ」と、フルーツのような爽やかさの「イエローアイコ」が1株で2品種、一度に楽しめる、そんな夢のようなミニトマトを家庭菜園で育ててみませんか。
接ぎ木とは地上部になる植物(穂木)と、地下で根となる植物(台木)の幹や茎をつなぎ合わせて作ります。通常の接木苗は1株に1品種の穂木を接ぎますが、接ぎ木をする位置を2カ所用意して、2種類の穂木を接いだのがふたご苗です。
この接ぎ木の技術は野菜苗や果樹苗でよく利用され、実生苗、自根苗より苗作りに手間がかかるので、やや苗代が高くなりますが、病気や暑さ、寒さに強くなったり、生育、実付きがよくなります。
- ベランダなど省スペースで育てたい
- 2株育てるとミニトマトがとれ過ぎて困る
- 違う味のミニトマトが1株で堪能できる
- 品種を選ぶのに迷ってしまう
- 2色の実が付くので見た目が鮮やか
- 周りの人を驚かせたい
特長でもある丈夫な皮とへたは実が割れたり、
実が落ちたりしにくく、たくさん収穫できます。
果肉のゼリー質が飛び散りにくく
食べやすいので生食はもちろん、
各種料理やソースの素材にも。
茎葉の病気にとにかく強く、
斑点病・葉かび病などになりにくいです。
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うまみとコク、甘みがたっぷりでシリーズの中で一番人気のミニトマトです。病気に強く、果実も割れにくいため、作りやすさも折り紙付きです。房の形状がダブルになることが多く、収穫量もたっぷり。
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味は「アイコ」よりちょっぴり甘めで、フルーツに近い爽やかな甘みが特徴です。きらきら輝く鮮やかな黄色の果色と味で幅広い世代に喜ばれています。
※栽培方法・時期は目安です。地域や条件に合わせた栽培をおすすめします。
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- ふたご苗
- 長さ150~180cmの支柱 3~4本
- 肥料(元肥と追肥両方に使えるものがおすすめ)
- スコップ
- 麻ひも(支柱を固定したり、茎と支柱を固定する誘引の際に使います)
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- 幅、奥行き、高さが30cm以上ある鉢
- そのまま使える培養土
- ジョウロ
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- 消石灰または苦土石灰
- クワまたは大型のスコップ
- 腐葉土
- マルチング資材(寒地・寒冷地の方は特に必要です)
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定植予定の2週間以上前に苦土石灰・堆肥・元肥をまいて深く耕します。
定植までの間に畝を作り、マルチをして、支柱をしっかり立てます。シルバーマルチを使うとアブラムシの害をかなり防げます。 -
春は夜間の気温が低くなり遅霜の心配があります。年により気候が変動するので、気温が低く遅霜が気になるようであればマルチングを行うと安心です。苗のお届けは遅霜の心配がなくなるといわれるヤエザクラ開花後の5月中~下旬になります。
植え付ける前に苗にしっかり水をやっておきます。植え付け当日にマルチに育苗ポットより大きめの植え穴を開けて植え付けます。
鉢の深さ1/3に培養土を入れたら、肥料を入れてよく混ぜます。その上に培養土を鉢のすれすれまで入れたら、中までしっかり水が染み込むようにたっぷり水をやり、土を落ち着かせます。水が引いたら、穴を掘って苗を植えます。
※苗を植える前に土に水やりをすることで、植えた後に水をやっているうちに苗の根元の周りの土が沈んで苗の根が出てきてしまうことが防げます。
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苗を植え付けたら、風で茎が折れたりしないように支柱と茎を誘引します。誘引はひもで8の字になるように結び付けます。その後は成長に合わせて、20~30cm間隔で誘引していきます。
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本葉の付け根から出るわき芽は全てかき取ります。わき芽や主枝の摘み取りはハサミを使うとウイルス病を伝染させる恐れがあるので、手で行います。また、かき取ったところから雑菌が入らないように、晴天日の午前中に行うようにします。
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追肥は実が付いた房を下から数えて、1つ目の房の実が色づき始めたころに1回、その後は20~30日おきに1株当たり化成肥料を軽く1握り(約25g)を2~3回与えます。
地植えはマルチをまくり、畝肩部の中心にばらまき、軽く土寄せして、マルチを再度かけます。
鉢植えは、1株当たり化成肥料を軽く1握り(約25g)を鉢の縁にぐるっとばらまき、土の表面を軽く掘りながら土と肥料をなじませることで肥料がしっかり効くようになります。
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収穫目標の3~5つ目の房の花が咲きだしたら、その上の葉を2~3枚残して茎を摘み取ります。この時もなるべくハサミは使わないようにします。
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しっかり色づいたら収穫します。へた付きで収穫したいときは、くの字に折れている節の部分に親指を添えて柄を上の方に折るとへた付きのミニトマトを簡単に収穫できます。
2色のミニトマト『アイコ』が収穫できたら、
斜めに切って片方の断面を反転させてハートにしたり、
2色のコンポートを作ってみたり、
愛らしい形と色で楽しんでみて♪