スタミナ増強や健康維持などの効果が期待できる野菜「ニンニク」。
炒め物、パスタ、しょうゆ漬けなど、少し料理に使うだけで、香りがよくなり食欲がアップします。
ニンニクを育てるには、「地域性に合った品種選び」と「育て方」が大切です。
コツをつかんで、ニンニク栽培にチャレンジしてみませんか?
北海道・東北などの寒地・寒冷地にお住まいの方は寒地向けの品種を、関東・関東以西などの暖地・温暖地にお住まいの方は暖地向けの品種を選びましょう。
お住まいの地域に合わない品種を育ててしまうとうまく育たない可能性があります。
-
9~10月の植え付けに合わせて、ニンニクの鱗片(りんぺん)を購入します。
球のままの塊か、鱗片をばらしてネットに詰めて販売されています。
球のままの場合は1片ずつにばらします。
薄皮は付けたままで構いません。小さ過ぎる鱗片の使用は控えましょう。 -
ニンニクは多湿に弱いので、鱗片は水はけのよい培養土に12~15cm程度の間隔で、覆土が4~5cmかかる深さで尖った方を上に向けて植え付けます。黒マルチを張れば、春先の雑草抑制や適度な保湿効果が期待できるためオススメです。
9~10月の地温が20℃前後のころを目安に植え付けるようにしましょう。
プランターで育てる場合、畑で育てるより収穫する球は少し小さくなります。
プランターは幅65cm、深さ25cm以上のプランターを用意しましょう。 -
ニンニクは乾燥には強いのですが、多湿には弱いため、土が湿った状態が続くのはよくありません。
土が乾いたら水をやるようにして、水のやり過ぎに注意しましょう。 -
追肥は基本的に12月、2月、3月の3回行います。
65cm幅のプランターの場合、成分量が窒素8:リン酸8:カリ8の化成肥料であれば20gずつを各月1回行い、液肥であれば規定の希釈率で薄めたものを3月までに4、5回に分けて行ってもよいでしょう。 -
4~5月になると茎の先端からとう(花の咲く茎)が伸び出します。
花は咲きませんが、ニンニクの球を太らせるために早めに摘み取ります。 -
ニンニクの球は5月の終わりから6月にかけて大きくなり、6月ごろ、葉が枯れ始めたら収穫のタイミングです。
ただし、6月になる前に葉が枯れた場合は、病気の可能性があり球は太っていませんが、収穫してしまいます。