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緑のカーテンの作り方緑のカーテンの作り方

4~5月4~5月

準備編

作りたい植物を決める

緑のカーテンといえば、代名詞ともいえるアサガオ、ゴーヤー。人気アイテムだけにそれぞれ、さまざまな品種の種や苗が販売されています。まずは好みの品種を選びましょう

アサガオは品種によってつるの伸び方に違いがあり、緑のカーテンに向いている品種、向いていない品種があります。カタログやインターネット、種袋や苗のラベルに書かれている説明を読むとその植物の特徴を知ることができます。ゴーヤーはどの品種でも大丈夫。もし種まきに自信がなければ、苗を購入することもできます

アサガオ、ゴーヤーの緑のカーテンならどこにでもあるので、違うものを育てたい!という方は、ぜひ、この特集ページにある「ワンランク上の緑のカーテンを作ろう」と「商品ラインアップ」を参考にしてください。

たわわに実るミニメロンやミニカボチャ、夜に咲き香りもすてきな白花ユウガオ、つるの伸びが旺盛で涼しげなブルーの大輪花を咲かせるベンガルヤハズカズラなど、楽しみ方はどんどん広がっています。

種まきに自信がない方や初心者、苗作りの時間をスキップしたい方は苗を選ぼう 種まきに自信がない方や初心者、苗作りの時間をスキップしたい方は苗を選ぼう

「種半作、苗七分作」ということわざがあります。よい苗を育てることができたら7割方は成功、という意味です。種まきと育苗は難しそうで自信がない、品種も代表的なものでかまわないので苗作りの時間をスキップして早く緑のカーテンを作りたい、という方には苗からの栽培をおすすめします

インターネットを含む通信販売なら、苗からでもさまざまな品種を選ぶことができます。サカタのタネ オンラインショップでは出荷時期の数カ月前から予約販売をしています。
早めに注文することも上手な「緑のカーテン」作りのコツの1つです。

\ よい苗選びのポイント /
1.がっちりして伸び過ぎていない。 2.清潔で病虫害にあっていない。 3.茎葉が傷んでいない。 4.葉の色が濃い。 5.根が白くきれい(=苗が老化していない)。 1.がっちりして伸び過ぎていない。 2.清潔で病虫害にあっていない。 3.茎葉が傷んでいない。 4.葉の色が濃い。 5.根が白くきれい(=苗が老化していない)。

※通信販売では、苗を見て選ぶことができないので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

資材を準備する

緑のカーテンを栽培する場所から大別すると、花壇など地面に直接植える露地栽培と、栽培容器に植える鉢植えがあります。ここでは主に鉢植えについて解説します。あらかじめ用意しておきたい資材は鉢、用土、肥料、支柱、ネット、水やり用品。順に説明していきます。

「コンテナ」「プランター」という言葉は、ほぼ同じ意味で使われています。コンテナというと比較的広い意味で、プランター、植木鉢やテラコッタ(西洋風の大型素焼き鉢)などが含まれます。プランターはよく見かける長方形のものや、丸くて底が浅いボウル形などで、多くはプラスチック製の植物を育てながら観賞する容器のことです。

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鉢のおすすめポイント 鉢のおすすめポイント
軽く丈夫で土も乾きにくいプラスチック製の“大きな鉢”を選ぼう

これから購入するなら、軽くて価格も手ごろでさまざまな色や形のものが販売されている、プラスチック製の鉢がよいでしょう。緑のカーテンでは、鉢の容量が小さいと、土が乾きやすく水やりの手間がかかるばかりか、株を大きく育て、葉をたくさん茂らせることも、長く楽しむこともできません。そこで深さ30cm以上、土の容量が約20Lのものを選びます。特に実を付ける野菜では多くの養水分を必要としますので、用土が多いほど有利です。

ネット幅に収まる鉢のサイズと数を決めよう

ネットに沿って鉢を配置することから、横長の形状をした鉢を主に用いますあらかじめ緑のカーテンを茂らせる壁面などの幅(=ネットの幅)を測っておいて、その幅に収まるよう、鉢のサイズと数を決めます。各鉢に植える苗の株数は、植物の種類と茂らせる高さによって変わってきます。例えばゴーヤーでは、用土約20Lで1株、約40Lで2株が目安です。

底に水をためるタイプの鉢は土の乾き具合の判断が難しいので、初心者は避けよう

留守がちな人向きの底に水をためるタイプ(底面吸水式)の鉢は、一見便利ですがメリハリのある水管理が難しい一面もあります。緑のカーテンも水やりは「土の表面が乾いたら、容器の底から流れ出るくらいたっぷりと与える」のが基本。底面給水式のものはある程度栽培のコツをつかんでからがよいでしょう。

用土のおすすめポイント 用土のおすすめポイント
野菜か草花か、用途に合わせて選ぼう!

鉢植えの用土は水はけ、水もちがよく、病原菌や害虫の卵などを含まないことが大切庭などの土をそのまま用いるのは避けましょう。用土を自分で配合することもできますが、初めてであれば配合済みの培養土を購入することをおすすめします。培養土には草花用、野菜用と、植物の種類に応じた専用用土があります。栽培する植物に合った土を選びましょう

メーカー名とその所在地などが表示されているものを選ぼう!

市販されている培養土には粗悪なものもあり、栽培に失敗する大きな原因の1つです。栽培に慣れてくると、用土を手にとってみればよしあしが分かるようになります。初心者の方は、信頼できるメーカーの、袋に用途・内容についての表示がきちんとされているものを選びましょう

1.メーカー名とその所在地などの表示がきちんとされている。 2.どの植物用の培養土なのかはっきりと表示されている。 3.混ぜられている材料の用土と肥料成分、pH(酸度)が記載されている。 1.メーカー名とその所在地などの表示がきちんとされている。 2.どの植物用の培養土なのかはっきりと表示されている。 3.混ぜられている材料の用土と肥料成分、pH(酸度)が記載されている。
肥料のおすすめポイント 肥料のおすすめポイント
追肥に使いやすい固形肥料を選ぼう!

新しく購入した元肥配合済みの培養土なら、栽培開始から1カ月くらいまでは肥料を与える必要がありません。その後は、植物の種類や成長具合に応じて追肥が必要になります。追肥には、肥料成分が均等(例 窒素-リン酸-カリ 7-7-7)かそれに近く、1カ月程度効果が持続する緩効性(かんこうせい=ゆっくり効くこと)の固形肥料が使いやすいです。

資材のおすすめポイント 資材のおすすめポイント
2階以上の高さで緑のカーテンを作るなら、糸が太いネットを選ぼう!

緑のカーテンならではの資材といえばネットでしょう。最近は緑のカーテン用に張りやすい工夫がされた商品もあります。2階以上の高さで緑のカーテンを作る場合、植物が茂るとかなりの重さになりますので、できるだけ糸が太いネットを選びます。キュウリネットは糸が細いのでこの場合は避けましょう。

ゴーヤーなどの果菜類はネットの目合い(マス目の大きさ)が15cm以上のものを選ぼう!

目合いの大きさは10cmのものが多く、他に15cm、18cmや24cmのものがあります。草花はマス目が小さいネットでもOKゴーヤーのように果実が垂れる野菜は、果実がマス目を突き抜けてうまく下に垂れるよう、目合いが15cm以上のネットを選びます。ネットの素材はポリエチレン製が主流です。麻ひも製のネットは天然素材なので栽培後に土に返すか、燃えるごみとして捨てることができ、見た目にもナチュラルです。

ネットの上下に入れる支柱はネット幅より30cmくらい長いものを用意しよう!

市販のネット幅はおおむね90cm刻みです。まず設置場所に応じてネット幅を決めます。支柱はネットをピンと張るために活躍します。その第一歩は、ネットの上下に入れる横棒です。例えば、ネット幅が90cmの場合は、それよりも30cm程度長い1.2mで太さ2cmの支柱を用意し、ネットの上端と下端に通します支柱は、表面に突起が付いているものが、ネットが滑りにくくて便利です。

設置する場所に合わせて、立て掛け用支柱や突っ張り棒を活用しよう!

ネットの上端を建物や手すりなどに取り付けられない場合は、立て掛け用支柱が役に立ちます。最近は支柱の先がアーチ状に曲がったものや、高さを調節できるものなど、建物に立て掛けやすい緑のカーテン専用の支柱や、ネットと合わせた栽培セットも売られています。また、床と屋根を物干し用の突っ張り棒を使って、ネットの両脇に2本、しっかりと固定することもできます。他には支柱同士や支柱とネットを結び付けるときに、外れないようにしっかり固定するために、園芸用の結束バンドや金属製の結束器具を用意するとよいでしょう。

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