耐寒性が強く、病害虫も少なく丈夫なため園芸初心者の方でも育てやすいカンパニュラ。
属名の“カンパニュラ”は「小さい鐘状のもの」という意味で、和名の「フウリンソウ(風鈴草)」も、花の形から名付けられました。
その名の通り釣り鐘状の花をたくさん付け、花壇植え・鉢植え・切り花とさまざまな用途で利用される万能のお花でもあります。
シリーズごとの特徴だけでなく栽培のポイントもご紹介していますので、ぜひご参考にしてカンパニュラの栽培にチャレンジしてみてください!
カンパニュラ育て方・栽培方法のポイント
種まき
発芽適温は20℃前後です。品種によって種まきの時期が異なるので注意します。
「メイ」シリーズ、「チャイム」シリーズ、「チャンピオン」シリーズは8月下旬~9月上旬にまくのがおすすめです。
「アピール」シリーズは11月中旬~12月上旬にまきます。
8~9月はまだ暑い時期なので、素焼き鉢かピートバンにまくのがよいでしょう。
平均にばらまきするようにして、覆土はしません。発芽までは乾燥しないように十分注意します。
10日前後で発芽するので、雨の当たらない場所で管理し、晴れてきたら強光を避けるよう日よけをします。
育苗~定植
発芽したら、密に生えているところは、苗が徒長しないように間引きます。
夏の間は屋外の風通しのよい半日陰で育苗しましょう。水をやるときには、ハス口を上に向けて静かに与えてください。
ある程度根が張り出したら、薄めの液肥を適宜水やり代わりに与えます。
ポットに根が回ったらなるべく早く定植します。20~25cm間隔で植え付けましょう。
鉢植えの場合は18cm以上の大きめの鉢に植えます。このとき、深植えにならないよう注意します。
開花
定植後は冬の低温期に当たるため、株の生育が緩やかになります。しっかり根を張らせておけば、3月下旬以降、急速に生長します。
鉢植えの場合は厳寒期の乾燥に十分注意しましょう。土の表面が白くなってきたら早めに水を与えます。
摘芯しなくてもよく分枝しますが、摘芯することで枝がそろって多数同時に上がるため、見応えもあり切り花にもしやすくなります。