スーパーの野菜コーナーや直売所で人気のカボチャ。ホクホクで甘い系統やねっとりした食感の系統、生食でサラダに向く系統など、とても種類が豊富で、あなたの好みのカボチャがきっと見つかります!栽培面では、比較的病気に強く、放任でも栽培できるので、家庭菜園でも人気が高いです。今年の家庭菜園はカボチャにチャレンジしてみませんか?
化学肥料、一切不使用!
ホクホクで甘い
「カボチャ 雪化粧」


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ホクホクで大満足の甘さ
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一番おいしいタイミングで収穫できる
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貯蔵性が高く、3カ月たってもおいしい
栗のような風味が抜群! 「ミニカボチャ 栗っプチ」


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手間いらずでよく育ち、1株から平均7~9個収穫
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栗のような甘さ とホクホクした食感
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食べ切りやすい手のひらサイズ

- 整枝をしっかり行う
- 手で交配を行う
- 雌花の開花時期を記録し、交配後の
日数を管理する
- 伊藤農園紹介 -
三浦半島で農業をして400年。三浦でミカン栽培を始めたのも伊藤さんのご先祖さま。現在は夏にカボチャ、冬にキャベツ、ミカンなどさまざまな野菜や果物を栽培しています。

1. 畑づくりについて
味にこだわる方は完熟堆肥をたっぷり入れましょう。また、完熟堆肥は土になじむまで時間がかかるので、最低でも2週間前には畑に投入しておきます。化成肥料や堆肥を施し過ぎると「つるボケ」の原因になるので注意が必要です。

2. 植え付け
株間1~1.2m、畝間6mで植え付けます。タネをまく時期は、保温器などがない場合は3月下旬~4月上旬ごろがおすすめ。
3. 整枝、つるの仕立て方、着果位置
親づる1本仕立て、または親づると、子づる1本の2本仕立てで栽培しましょう。
※それ以外のわき芽はすべて取り除きましょう。
わき芽をしっかり取ることで管理がしやすくなり、風通しもよくなり病気などにもかかりにくくなります。
雌花は10節以降に付けましょう。それ以前に付けてしまうと株が大きく育たなくなってしまいます。前半は株をしっかり大きく作ることに専念しましょう。着果数は1株に2つか3つに絞りましょう。目的の数が着果したら先端を止めて、実を大きくさせる方に栄養を切り替えましょう。
※伊藤さんの場合は親づる1本仕立てで栽培
うどんこ病が発生した場合は、病葉を早めに摘み取るか、病状がひどいときのみ薬剤散布をします。

4. 交配
雨が降っているときは受粉しないので、晴れの日の朝8時ごろまでに交配しましょう。そのとき交配日も記録します。毎日畑に行けない場合はよく観察して、雌花が蕾のときに見落とさないようにしましょう。雌花が咲いているのに雄花が咲いていない…ということがあります。
栽培株数が少ないなどのときに備えて、「栗っプチ」や「プッチィーニ」、「コリンキー」などのミニカボチャを近くに栽培しておけば花数も多いので、授粉樹として重宝します。
(ミニカボチャなので放任栽培でOK!)

5. 追肥
伊藤さん流の追肥は、つるが伸びる方に敷わらなどを敷きますが、その下に全面散布で追肥を行います。
着果した実にお皿を敷くことで、色が均一に回り、きれいなカボチャが収穫できます。

6. 収穫のタイミング
へたにひび割れが入り、コルク化し始めたら採りごろです。
「雪化粧」の場合、6月収穫は交配した日から45~50日が完熟の時期です。果梗のひび割れが十分にコルク化してから天気のよい日に収穫をしましょう。
7月収穫は気温が高いため、40~45日くらいが完熟の目安です。

7. 乾燥・追熟
収穫後10日程度乾燥させましょう。
木で完熟させているから、すぐに食べてもおいしいですが、風通しのよい場所で1カ月程度貯蔵して追熟させてから食べるとより甘みが増し、おいしく食べられます。

最後に
カボチャは手をかければかけた分だけ、きれいにおいしく育てることができます。上手に作るコツは、毎日しっかり観察することです。手塩にかけて育てたカボチャの味は格別なはずです。ぜひ家庭菜園でもおいしいカボチャ作りに挑戦してみてください。