種まき予定の2週間以上前に、1平方メートル当たり完熟堆肥約3kg、苦土石灰と元肥の化成肥料(窒素:リン酸:カリ=8:8:8)を各2握り(約100g)、過リン酸石灰を軽く1握り(約30g)をまいてから深さ20~25cmをよく耕します。
ニンジンは家庭菜園で欠かせない野菜です。甘くておいしいニンジンや家庭菜園初心者でも育てやすいニンジンなど、用途に合わせた品種選びをお手伝いいたします。畑で長持ちして、大きく育つ「おこのみ」という品種も仲間入り。育て方も紹介していますので、ニンジン作りが初めての方もぜひチャレンジしてみてください。
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ニンジン特有のえぐみやくさみがなく、すっきりとした甘さが特徴です。
まるで熟す前のカキを食べているような甘さは、プロも絶賛。「とにかくおいしい!」と食べた人が口をそろえる、リピーター率の高いニンジンです。ニンジンの味が苦手という方も、この機会に『ベーターリッチ』をぜひお試しください。 - 『ベーターリッチ』は、色が濃く、鮮やかなオレンジ色が特徴です。この色の濃さは、抗酸化作用を高めるといわれるカロテンがたっぷり含まれている証拠!従来の品種と比較してもカロテンが多く含まれており、甘くて栄養満点のニンジンです。抵抗力が必要な今だからこそ、家庭菜園での栽培におすすめです。
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『おこのみ』の根の長さは約20㎝!両手で握り切れないほどの大きさに、びっくりすること間違いなし!生育の段階で根が割れにくく、大きなニンジンを収穫することができます。
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生育旺盛で病気にも強く、畑で長持ちしやすいのが特徴です。
長持ちする分、初心者の方にも育てやすく、好きなときにおいしいニンジンが食べられるのもうれしいポイント。家庭菜園におすすめのニンジンです。
- 家庭菜園では夏まきで秋~冬に収穫する栽培が最も適しています。本葉3~5枚で10℃以下の低温にあうと花芽ができ、春になるととう立ちするので、秋まきや春まきでの早まきは避けましょう。
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ニンジンの種は吸水力が弱いため、畑の水分が十分なうちに種をまき、発芽までは水を切らさないことが大切です。覆土は5mm程度を目安にします。土の酸性度が高いほど生育が遅れるのでしっかりと苦土石灰をまきます。
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耕すとき、石などは取り除き、ごろ土はできるだけ砕くか取り除きます。
堆肥は完熟していても、塊がある場合は手でほぐしてからまきます。未熟の堆肥を使用すると岐根になりやすいので使わない方がよいです。
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畝を作る前にもう一度耕して、畝幅は間引き作業を考えて2列までとして、畝面をできるだけ平らにします。幅2~3cm、深さ1cmほどの溝を作り、種まきは種を2~3mm離してすじまきにします。
5mmほど覆土をして、手のひらやクワの背で軽く押さえ、たっぷりと水やりします。乾燥を防ぐため切りわらや腐葉土で覆います。
5~10日で発芽しますが、それまで乾燥しないよう、ときどき水やりをします。
- 水は切らさない!
- 畝が乾燥しているときは種をまく前に水をやり、土を湿らせておきます。ニンジンの種は発芽するのに光が必要(好光性種子)ですので覆土は厚過ぎないように注意しましょう。特に発芽まで5~10日は乾燥しないようにときどき水やりをしましょう。
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1回目は本葉1~2枚のころに混んだところを1~2cm間隔になるように間引きます。
2回目は本葉3~4枚のころに、葉と葉が重ならない程度の3~4cmになるように間引きます。
3回目は本葉5~6枚のころに10~12cm間隔になるように間引きます。- 間引きの際は残す株を傷めないように!
- 間引きのとき、土が乾いている場合は、あらかじめ水やりして土を湿らせてから間引くと作業がしやすくなります。雑草も一緒に抜いておきます。
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2回目と3回目の間引き後、畝面に追肥し、肥料と土をよく混ぜながら軽く耕します。土から根が出ているとその部分が緑化するので、株元に土寄せをしておきます。
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根が肥大したものから順次、葉の根元の近くを持って引き抜いて収穫します。三寸ニンジンは種をまいてから100日程度、四寸、五寸ニンジンは110~130日程度で収穫期になります。秋に畑で貯蔵する場合は、掘り上げて土つきのまま1カ所にまとめて土をかけておきます。
- 収穫は遅れないように!
- 収穫が遅れると裂根といって根が裂けてしまうことがあります。
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ニンジンは共育ちといって、密生して発芽した方が生育がよいので、間引きながら育てる野菜の代表格です。
心が痛むかもしれませんが、隣同士の葉が重なるようになったら、生育不良なものや病害虫に侵されたもの、葉色が濃いもの、葉が横に広がってるものなどを間引きます。
間引きが遅れると、日当たりや風通しがわるくなり、軟弱になり徒長したり、病気にかかりやすくなります。
間引いたものはきんぴらやみそ汁の具にして食べられます。葉も柔らかいのでサラダにできます。
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ニンジンの発芽適温は、15~25℃です。根菜は直まきをするので、暑い時期の種まきでは、まき床の温度と土の乾きに注意します。ペレットシードは種の周囲を特殊なコート剤で被覆しているため、生種に比べて発芽までは多めの水分が必要です。
ニンジンは覆土が厚いと発芽が遅れたり、発芽不良になるので浅まきをしますが、まき土が乾くと発芽がわるくなります。
種をまいて軽く覆土した上に、細かく砕いた完熟堆肥や切りわらなどを被覆してから水を与え、まき床を適湿に保ちます。寒冷紗などでトンネル被覆をすると、まき床の地温を下げる効果があります。水やりのできない畑であれば、雨を待って雨後に種まきする方が、発芽は数段よくなります。
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ニンジンの根が上部から割れるのは、裂根といわれる症状で、生理障害です。
原因として考えられることは、 ①畑土が乾燥気味で根がゆっくり育っていたものが、大雨などで生育が急に早くなった。 ②収穫が遅れた。 ③肥料(特に窒素)過多で株間が広い。 です。
特に「ベーターリッチ」は果肉が柔らかいので、一般のニンジンより肥料を2~3割減らし、株間は5~6cmと狭くすると良品の収穫ができます。
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品種の差もありますが、原因は低温と土壌の多湿、およびリン酸分の不足によります。ニンジンの根の色素はカロテンで、生育後半に多く作られます。
根の肥大期に低温が続く場合は着色が不足します。
水はけのよい土壌では、スラリと形、色のよいニンジンが育ちます。
生育後期に畑土が多湿だと、形、色がわるくなってしまうことがあります。
また、リン酸分が足りない場合も、色づきがわるくなります。土壌にリン酸肥料を十分に与えて、よいニンジンを収穫してください。
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畑の土の中にもよくあるカビの一種で、苗の立枯病の原因にもなるような土壌病原菌です。
これがニンジンの表面に付いていて、洗っても落ちずに少量残り、冷蔵庫の低温下にもかかわらず、湿度の高い状態で増殖したものです。ニンジンの表面の皮目の部分が黒くなる場合と、大きめに丸くぼんやりと黒くなる場合があります。
どちらも表面であればブラシでこすり落とすか、包丁で削り取ってからよく洗って食べれば、問題ありません。畑でしみ腐症や根腐病として発病していたもので、連作や天候条件で水はけがわるいと発生が多くなる土壌病害の一つです。
迷ったらコレ!サカタのタネ おすすめのニンジン2選
甘くて美味しい
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